ハナテン オークション編

販売店の店頭に並んでいる車を我々業者が
どうやって仕入れているか、今回はご説明しましょう。

 まず大きく分けて、オークション、
お客様からの下取り買取り、業者間での業販、
この三つに分かれます。

 今や走っている車の50%以上が、
オークションを通って流通しています。


 今回は皆さんもよく聞かれる、
「オートオークション」
について書きます。

 大阪は松原にある
「ハナテンオートオークション」
を例にあげて、書いてみます。

そうですあの

   「あなた、車、売る〜?」

ハナテンがやっている会場です。

 こんな会場が多数あり、
ほぼ毎日オークションが開催されています。

 この会場で週一回、約1500〜2000台
競られています。

 会場の周りの敷地には所狭しと
出品車両が並んでいます。

 しかもこの全ての車が、
オークション側の手により査定されているのです。

 事故の有無、キズの具合、室内の状態、機関の状態、こと細かにチェックされていて
仕入れの参考になるわけですが、あくまで参考です。

私は気に入った車を見つけると、
舐めるようにボディの状態をまずチェックします。

 次に室内に乗り込みエンジンをかけて、
内装やオーディオやウィンドーなど全ての装備が
正常に動くか調べます。


 最低15分はエンジンをかけて、
オーバーヒート、水漏れ、オイル漏れ
がないか、チェックします。


 下回りも、当然
「もぐりこんで」チェックします。

夏場はとんでもなく暑く、冬場はかじかむ地味な作業です。

 輸入車は特にこの品定めをしっかりやっておかないと、
後で修理のため店頭価格が高くなったり、
売り物にならなくなったりします。
じっくり見ていると、この車が前ユーザーに
大切にされていたか、そうでなかったか分かってきます。

 しかしポイントは
「この車を自分が乗りたいか」
という事に尽きます。

 自分が嫌な物をお客様に薦められる訳が無いのです。

 しかしながら、程度の良い車は仕入れ価格も高くなり、
それを安く売る為に弊社は自社で整備して
コストを下げる努力をしているのです。

 お気に入りの車のチェックが済むと、いよいよセリです。
会場の中の席で、画面を見ながら
お目当ての車が出品されるのを待ちます。

 席には一つづつ、コンピューター管理された
ボタンスイッチが付いていて、
これを押して競り合います。

 一台にかかる所要時間は約5〜15秒!
瞬きしている間に終ります。

 出品者の希望価格に達すると、ボタンを一回押すたびに¥3,000−づつ上がっていきます。

 「なぁーんだたった¥3,000−」と思われたでしょう。

 10人で取り合うと、¥30,000−、
30人だと¥90,000−
一瞬にして競りあがるのです!

人気車種なんかは、店頭価格を超えて競りあがることもしばしばです。うーん不思議。いくらで売るのだろう?

 

オートオークションの会場では、事故車は事故車
メーター改ざん歴のある車は距離不明車
極上車は極上車
それぞれきっちり査定されています。

 良い車をお客様に乗って頂くという
ポリシーを忘れた業者は、しっかりチェックしなかったり、
事故車を偽ったり、私の回りでもよくある話です。

 仕入れ担当者の選球眼とポリシー
非常に大切な要素だと思います。

 外車選びは、まず店選びから!

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